かかとが歩くと急に痛む場合、多くは足底筋膜炎が考えられますが、実は他にも似たような症状を引き起こす病気があります。例えば、アキレス腱炎もかかと周辺に痛みを感じることがあります。アキレス腱炎は、かかとの後ろ側、アキレス腱に炎症が起きる病気で、歩行時や運動時に痛みが増すのが特徴です。足底筋膜炎はかかとの底や内側に痛みを感じることが多いのに対し、アキレス腱炎はかかとのやや上、アキレス腱自体に圧痛があることが多いです。また、疲労骨折も急な痛みの原因となることがあります。特に激しい運動をしている人に多く見られ、骨に繰り返し負荷がかかることで小さな亀裂が入る状態です。この場合、安静にしていても鈍い痛みを感じることがあり、運動すると痛みがさらに強くなります。また、足根管症候群という病気も考えられます。これは足首の内側にある足根管というトンネルの中で神経が圧迫されることで、かかとや足裏に痛みやしびれが生じる病気です。これらの病気は、それぞれ治療法が異なるため、自己判断せずに専門医の診察を受けることが重要です。X線検査やMRI検査などによって、正確な診断を下すことができます。急に歩くとかかとが痛くなるのを防ぐためには、日常生活の中でいくつかの工夫をすることが大切です。まず、適正体重を維持することが重要です。体重が増えると、それだけ足にかかる負担も大きくなり、足底筋膜炎などのリスクが高まります。バランスの取れた食事と適度な運動を心がけ、健康的な体重を維持しましょう。次に、運動習慣を見直すことです。特に、今まであまり運動していなかった人が急に激しい運動を始めると、足に過度な負担がかかりやすくなります。運動は段階的に強度を上げていき、準備運動とクールダウンをしっかり行うことが大切です。特に、ジャンプ動作が多いスポーツや長距離走などは、かかとに大きな衝撃を与えるため、注意が必要です。また、立ち仕事が多い人は、適度に休憩を取り、足の負担を軽減するように心がけましょう。休憩中に足首を回したり、足の指を動かしたりするだけでも効果があります。さらに、入浴などで体を温めることも、血行促進に繋がり、足の筋肉の緊張を和らげるのに役立ちます。