暗い気持ちにならずに済む、明るい心療内科

心療内科の雰囲気

元住吉駅から徒歩3分ほどのところにある、元住吉こころみクリニックを受診しました。内科、心療内科、精神科のある病院で、通院したのは心療内科です。まず、清潔感のある外観、内装に好感が持てました。3つの科とも受付は同じですが、心療内科受診は事前予約をし、受診の順番や会計の際は番号で呼んでくださるので、万が一知り合いに会ってしまっても大丈夫かなと感じ、ホッとしました。待合室はソファーと椅子のオープンスペースの他に、一席ずつ区切ってある机と椅子のスペースがあり充電もできるようになっているので、人目を気にすることなくスマホを触っていることができます。また飲み物はお茶やコーヒー、水など温かいの冷たいものが数種類あり、セルフサービスで好きなものを好きな時に飲むことができます。まるで旅館にでも来たかのような心地よい空間でした。10年ほど前に父親が、それから4年後に母親が亡くなり、その遺品整理をしました。子供たち(私と妹)は30年以上前に独立して遠方に住んでいましたので、両親二人の一軒家でしたが、築50年の家の中には様々な物が溢れかえっていました。故人の手帳やアルバム、趣味の本やCD、食器や調理器具、衣服や靴・帽子など、両親の人生を垣間見るような品々でした。困ったのは、比較的綺麗に並べてあった大事な品物の裏側や押し入れの奥、タンスの引き出しの奥などには、何でこんなものを山のようにとしか考えられないようなものがたくさん押し込められていました。包装紙や閉じ紐をきれいにまとめて貯蔵していたり、折れたお箸や錆びたり曲がったりしたナイフやスプーンなどに使えないものも大事に取ってあったのです。厄介なのは、それらのガラクタのような物の中に、たまに数十万から数百万円単位のまとまった紙幣や硬貨が出てくることで、よく確認しないとまとめてゴミ出しできないことがありました。遠くですぐには来れないこともあり、まとまった休みの時に実家に戻っては特定のエリアを細かく分別しては不用品を業者に出す、ということを何度も繰り返しました。加えて、妹が嫁いだ後も実家の一室を物置き代わりに長年していたようで、そこに父母の物と妹の物が混在している上に、「その部屋は触らせない、自分ややるから!」と入口に鍵を取り付けてしまいながら、滅多に整理に戻って来ないのです。おかげで6年たった今でも、完全には遺品整理が終わっていない始末です。自分も終活の年齢が見えてきた今日この頃、なるべく余分なものは普段から残さないようにしようと心がけています。

心地よい空気感が流れるクリニック

待ち時間はとても快適でした。受診の一回目は特に丁寧に状況を聞いてくれ、次の受診タイミングもこちらの状況をよく理解した上で設定してくださいました。親身になって病状をよくしていけるように話を進めてくださるのですが、終始暗くならないように明るく話してくださったことが印象に残っています。他の心療内科にかかった際に、薄暗く室内で暗い表情の他の方々を見て、自分も同じような状態なのかと暗い気持ちになったり、カウンセリングの際に病気の説明ばかりされて「もう治らないのかもしれない」と暗い気持ちになったことがあり続けて通うことができなかった経験があるので、こちらでの環境・診療ともに心の負担にならないことがとても嬉しかったです。