関節リウマチと診断され、治療を続けながら仕事を両立させていくことは、多くの患者さんにとって大きな課題の一つです。治療には費用がかかりますし、症状によっては仕事の継続が難しくなることもあります。しかし、様々な制度やサポートを活用することで、経済的な負担を軽減し、治療と仕事の両立を目指すことは可能です。まず、治療費に関しては、前述の通り高額療養費制度や指定難病医療費助成制度といった公的な医療費助成制度を積極的に活用しましょう。これらの制度を利用することで、高額な薬剤を使用する場合でも、自己負担額を大幅に軽減することができます。また、勤務先の健康保険組合によっては、独自の付加給付制度がある場合もあるため、確認してみると良いでしょう。次に、仕事を続ける上でのサポート制度です。リウマチの症状によって、これまで通りの働き方が難しくなった場合、傷病手当金の制度があります。これは、病気や怪我で会社を休み、事業主から十分な報酬が受けられない場合に、健康保険から支給される手当です。また、症状が重く、長期的に仕事に支障が出る場合には、障害年金の受給も検討できます。障害年金は、病気や怪我によって生活や仕事などが制限されるようになった場合に、現役世代の方も含めて受け取ることができる年金です。さらに、ハローワークでは、難病患者就職サポーターによる就労支援も行われています。病状に合わせた仕事探しや、職場への配慮に関する相談などができます。リウマチの治療と仕事の両立は、一人で抱え込まず、主治医や医療ソーシャルワーカー、職場の産業医や人事担当者、そして家族など、周囲のサポートを得ながら進めていくことが大切です。利用できる制度について積極的に情報を集め、経済的な不安を少しでも軽減し、自分らしい働き方を見つけていきましょう。