足の血管が浮き出る…これって病気?何科を受診すべき?

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ふと気づくと、足の血管が以前よりも浮き出て見える、あるいは青や紫色の血管がクモの巣のように広がっている…。そんな変化に戸惑いや不安を感じる方もいるかもしれません。足の血管が浮き出る原因は様々で、必ずしも病気とは限りませんが、中には治療が必要なケースもあります。では、このような症状が見られた場合、一体何科を受診すれば良いのでしょうか。足の血管が浮き出る症状で最も代表的な病気が「下肢静脈瘤(かしじょうみゃくりゅう)」です。これは、足の静脈にある血液の逆流を防ぐための弁がうまく機能しなくなり、血液が逆流して静脈がこぶのように膨らんだり、蛇行したりする病気です。下肢静脈瘤が疑われる場合、専門的に診療しているのは血管外科や心臓血管外科、あるいは形成外科や皮膚科の一部で静脈瘤治療を専門に行っているクリニックなどです。これらの診療科では、超音波検査(エコー検査)などで血流の状態を詳しく調べ、診断を下し、適切な治療法(圧迫療法、硬化療法、レーザー治療、手術など)を提案してくれます。もし、浮き出た血管の周りに赤みや熱感、痛みといった炎症の兆候が見られる場合は、血栓性静脈炎の可能性も考えられます。この場合も、血管外科や心臓血管外科が主な受診先となります。また、血管が浮き出ているだけでなく、皮膚の色素沈着や湿疹、潰瘍といった皮膚症状を伴う場合は、下肢静脈瘤が進行している可能性や、うっ滞性皮膚炎の合併も考えられるため、血管外科と連携して皮膚科の診察も必要になることがあります。単に血管が透けて見えているだけで、特に痛みやだるさ、むくみといった症状がない場合は、加齢や皮膚の菲薄化(薄くなること)、あるいは痩せ型であることなどが原因で、病的なものではない可能性もあります。しかし、自己判断は禁物です。気になる症状があれば、まずはかかりつけ医に相談するか、上記の専門科を受診し、正確な診断を受けることが大切です。