病院ナビ

大人が溶連菌感染症にかかり、強い喉の痛みに悩まされている時、少しでも症状を和らげ、回復を早めるためには、適切な喉のケアと食事の工夫が大切です。まず、喉のケアとして最も基本的なのは、安静と保湿です。できるだけ声を出さずに喉を休ませ、室内の湿度を適切に保ち（加湿器などを使用）、喉の乾燥を防ぎましょう。マスクを着用することも、喉の保湿や、周囲への感染拡大を防ぐのに役立ちます。うがいも効果的です。医師から処方されたうがい薬があればそれを使用し、なければぬるま湯や薄い塩水で、こまめにうがいをしましょう。ただし、刺激の強いうがい薬は避け、優しく行うことが大切です。水分補給も非常に重要です。発熱によって体内の水分が失われやすくなるため、経口補水液やスポーツドリンク、湯冷まし、麦茶などを少量ずつ、頻繁に摂取し、脱水症状を防ぎましょう。喉の痛みが強い時の食事は、喉への刺激が少なく、飲み込みやすいものを選ぶことがポイントです。熱すぎるものや冷たすぎるもの、辛いもの、酸っぱいもの、硬いもの、パサパサしたものは、喉への刺激となり、痛みを増強させる可能性があるため避けましょう。おすすめの食事としては、おかゆや雑炊、うどん（柔らかく煮込んだもの）、スープ（クリームスープやポタージュなど）、茶碗蒸し、豆腐、ゼリー、プリン、アイスクリーム、すりおろしたリンゴなどが挙げられます。栄養バランスも考慮し、ビタミンCなどを多く含む果物や野菜を、スムージーやポタージュといった形で摂るのも良いでしょう。食事の際は、よく噛んでゆっくりと食べるようにし、一度にたくさん食べずに、少量ずつ何回かに分けて食べるのも、喉への負担を軽減するのに役立ちます。もし、喉の痛みがひどく、食事や水分もほとんど摂れないような場合は、我慢せずに医療機関を受診し、点滴などの処置を検討してもらうことも大切です。