フォトウェディングプランナーとして、これまで数えきれないほどのカップルの笑顔に立ち会ってきましたが、スタジオごとの料金プランを比較しつつお客様から「どこで撮影するのがおすすめですか?」と尋ねられるたび、私の心に真っ先に浮かぶ街があります。それが、神戸です。歴史が薫るエレガントな街並み、開放感あふれる港の風景、そして千万ドルの輝きを放つ夜景。この街は、まるでフォトウェディングのためにあつらえられた、巨大で美しい舞台装置のよう。今日は、日々この神戸という舞台で最高の物語を紡ぐお手伝いをしているプランナーの視点から、どうすればこの街の魅力を最大限に引き出し、一生色褪せることのない思い出を創り上げることができるのか、その秘訣をお話ししたいと思います。 まず、神戸での撮影を成功させる上で最も重要なのは、この街が持つ「多様性」を活かしたロケーションプランニングです。例えば、午前中はぜひ、旧居留地から撮影をスタートさせることをお勧めします。柔らかな朝の光が、重厚な石造りの洋館や歴史を感じさせるガス灯を優しく照らし出すこのエリアは、ヨーロッパの古都に迷い込んだかのような錯覚を覚えるほどクラシカルな雰囲気に満ちています。ロングトレーンのウェディングドレスや、シックなタキシードが驚くほど映えるこの場所では、少し気取った、映画の主人公のようなポーズも様になります。ただ美しいだけでなく、凛とした気品と物語性を写真に宿したいと願うカップルにとって、旧居留地はまさに最高の舞台と言えるでしょう。 そして午後からは、そのクラシカルな世界観から一転し、モダンで開放的な港エリアへと移動します。メリケンパークの突き抜けるような青空と海の青、そして「BE KOBE」のモニュメントやポートタワーの赤が織りなす鮮やかなコントラストは、二人の未来の明るさを象徴しているかのようです。ここでは、午前中の緊張感を少し解き放ち、潮風を感じながら思いきり笑ったり、駆け出したり、そんな自然体で躍動感あふれる表情を切り取るのがおすすめです。ドレスを少しカジュアルなものに変えたり、スニーカーを合わせたりといった遊び心も、このロケーションなら素敵に映えます。旧居留地の「静」とメリケンパークの「動」。この二つの異なる世界観を一日で体験できることこそ、神戸が持つ最大の魅力なのです。 しかし、神戸の本当の魔法は、太陽が水平線へと傾き始める黄昏時にこそ発揮されます。私たちはこの時間を「ゴールデンアワー」と呼び、撮影スケジュールの中で最も大切にしています。六甲山や摩耶山の掬星台から見下ろす神戸の街は、夕暮れの柔らかな光に包まれて刻一刻と表情を変え、やがて眼下には無数の光の粒が瞬き始めます。この幻想的なトワイライトタイムに撮影するシルエットショットは、言葉を失うほどドラマチックで、見る人の心に深く訴えかける一枚となるでしょう。そして、夜の帳が完全に下りた後も、神戸の街は眠りません。ライトアップされたハーバーランドの観覧車や、ガス灯が優しく灯る旧居留地の夜の姿は、昼間とは全く違う、しっとりとロマンチックな雰囲気を醸し出します。一日かけて神戸の様々な顔を巡り、その締めくくりに夜景という最高の輝きを添える。この時間軸に沿ったストーリーテリングこそが、ありきたりな記念写真とは一線を画す、深みのあるフォトウェディングを創り上げる鍵なのです。 最後に、プランナーとして一つだけアドバイスをさせてください。神戸という素晴らしい舞台に決して負けないでください。主役はあくまで、あなたたちお二人です。美しい景色を背景にするだけでなく、二人の思い出の品を持ち込んだり、共通の趣味を写真に取り入れたりして、その写真に「二人だけの物語」を吹き込んでください。神戸という街は、そんな二人の想いを優しく受け止め、何倍にも増幅させてくれる、魔法のような力を持っています。この魅力的な港町で、あなたたちだけの最高の物語が生まれる瞬間を、心から楽しみにしています。

暗い気持ちにならずに済む、明るい心療内科

元住吉駅から徒歩3分ほどのところにある、元住吉こころみクリニックを受診しました。内科、心療内科、精神科のある病院で、通院したのは心療内科です。まず、清潔感のある外観、内装に好感が持てました。3つの科とも受付は同じですが、心療内科受診は事前予約をし、受診の順番や会計の際は番号で呼んでくださるので、万が一知り合いに会ってしまっても大丈夫かなと感じ、ホッとしました。待合室はソファーと椅子のオープンスペースの他に、一席ずつ区切ってある机と椅子のスペースがあり充電もできるようになっているので、人目を気にすることなくスマホを触っていることができます。また飲み物はお茶やコーヒー、水など温かいの冷たいものが数種類あり、セルフサービスで好きなものを好きな時に飲むことができます。まるで旅館にでも来たかのような心地よい空間でした。10年ほど前に父親が、それから4年後に母親が亡くなり、その遺品整理をしました。子供たち(私と妹)は30年以上前に独立して遠方に住んでいましたので、両親二人の一軒家でしたが、築50年の家の中には様々な物が溢れかえっていました。故人の手帳やアルバム、趣味の本やCD、食器や調理器具、衣服や靴・帽子など、両親の人生を垣間見るような品々でした。困ったのは、比較的綺麗に並べてあった大事な品物の裏側や押し入れの奥、タンスの引き出しの奥などには、何でこんなものを山のようにとしか考えられないようなものがたくさん押し込められていました。包装紙や閉じ紐をきれいにまとめて貯蔵していたり、折れたお箸や錆びたり曲がったりしたナイフやスプーンなどに使えないものも大事に取ってあったのです。厄介なのは、それらのガラクタのような物の中に、たまに数十万から数百万円単位のまとまった紙幣や硬貨が出てくることで、よく確認しないとまとめてゴミ出しできないことがありました。遠くですぐには来れないこともあり、まとまった休みの時に実家に戻っては特定のエリアを細かく分別しては不用品を業者に出す、ということを何度も繰り返しました。加えて、妹が嫁いだ後も実家の一室を物置き代わりに長年していたようで、そこに父母の物と妹の物が混在している上に、「その部屋は触らせない、自分ややるから!」と入口に鍵を取り付けてしまいながら、滅多に整理に戻って来ないのです。おかげで6年たった今でも、完全には遺品整理が終わっていない始末です。自分も終活の年齢が見えてきた今日この頃、なるべく余分なものは普段から残さないようにしようと心がけています。

心地よい空気感が流れるクリニック

待ち時間はとても快適でした。受診の一回目は特に丁寧に状況を聞いてくれ、次の受診タイミングもこちらの状況をよく理解した上で設定してくださいました。親身になって病状をよくしていけるように話を進めてくださるのですが、終始暗くならないように明るく話してくださったことが印象に残っています。他の心療内科にかかった際に、薄暗く室内で暗い表情の他の方々を見て、自分も同じような状態なのかと暗い気持ちになったり、カウンセリングの際に病気の説明ばかりされて「もう治らないのかもしれない」と暗い気持ちになったことがあり続けて通うことができなかった経験があるので、こちらでの環境・診療ともに心の負担にならないことがとても嬉しかったです。