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2025年10月
  • りんご病の発疹かゆみ止めの種類と使い方

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    りんご病の発疹に伴うかゆみが強い場合、医療機関を受診すると、症状を和らげるためのかゆみ止めが処方されることがあります。どのような種類のかゆみ止めがあり、どのように使われるのでしょうか。主なものをご紹介します。まず、塗り薬(外用薬)としては、抗ヒスタミン成分が配合された軟膏やクリームがあります。ヒスタミンは、アレルギー反応や炎症反応に関与し、かゆみを引き起こす化学伝達物質の一つです。抗ヒスタミン薬は、このヒスタミンの働きを抑えることで、かゆみを軽減します。また、炎症を抑える作用のある非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)の軟膏やクリームが処方されることもあります。これらの塗り薬は、患部を清潔にした後、医師の指示通りに、適量を優しく塗布します。ただし、水疱が破れていたり、じゅくじゅくしていたりする部分への使用は、刺激になることがあるため、医師の指示に従いましょう。市販のかゆみ止めローション(例えば、メントールなどが配合された清涼感のあるもの)も、一時的なかゆみ緩和に役立つことがありますが、アルコール成分などが刺激になる場合もあるため、使用前に薬剤師に相談するか、少量から試してみるのが良いでしょう。次に、飲み薬(内服薬)としては、抗ヒスタミン薬が処方されることが一般的です。これは、体内でヒスタミンの働きをブロックすることで、全身のかゆみを抑える効果があります。特に、夜間のかゆみが強く、睡眠が妨げられるような場合には、眠気を催すタイプの抗ヒスタミン薬が処方されることもあります。その場合は、服用後の車の運転や危険な作業は避ける必要があります。また、非常に稀ですが、かゆみや炎症が非常に強く、他の治療で効果が見られない場合には、短期間だけ弱いステロイドの内服薬が検討されることもありますが、これは医師が慎重に判断します。りんご病そのものに対する特効薬(抗ウイルス薬)はないため、これらの薬はあくまで症状を和らげるための対症療法です。医師の指示に従い、正しく使用することが大切です。