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  • 腱鞘炎かも?最初に相談すべき診療科とは

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    手首や指の付け根がズキズキ痛む、特定の動作で痛みが強くなる、腫れや熱感がある…。このような症状に心当たりがあるなら、それは「腱鞘炎(けんしょうえん)」かもしれません。腱鞘炎は、手や指を動かすための腱(けん)と、その腱を包むトンネル状の腱鞘(けんしょう)が、使いすぎや摩擦などによって炎症を起こす病気です。放置すると症状が悪化し、日常生活に支障をきたすこともあるため、早期の診断と適切な治療が重要です。では、この腱鞘炎が疑われる場合、まずどの診療科を受診すれば良いのでしょうか。最初に相談すべき診療科としては、整形外科が挙げられます。整形外科医は、骨、関節、筋肉、靭帯、腱、神経といった運動器系の疾患や外傷を専門としており、腱鞘炎の診断と治療において中心的な役割を担います。問診(いつから、どの部位が、どのように痛むか、どのような時に痛みが強くなるか、仕事や趣味で手や指をよく使うかなど)や診察(患部の腫れや圧痛の有無、特定の動作での痛みの誘発テストなど)を行い、腱鞘炎であるかどうかを判断します。必要に応じて、レントゲン検査や超音波検査などを行い、他の疾患(例えば、関節炎や骨折など)との鑑別を行います。治療としては、まず安静、湿布や塗り薬、内服薬(消炎鎮痛剤など)といった保存的治療が中心となります。症状が強い場合には、ステロイド注射が行われることもあります。また、リハビリテーション科が併設されている場合は、理学療法士や作業療法士によるストレッチや運動療法の指導、装具(サポーターなど)の作製やアドバイスなども受けられます。かかりつけの内科医にまず相談し、症状に応じて適切な専門科を紹介してもらうという方法も良いでしょう。特に、関節リウマチなどの全身性の病気が原因で腱鞘炎が起きている可能性も考慮する必要があるため、内科的な視点からの診察も時には重要になります。自己判断でマッサージをしたり、無理に動かしたりせず、まずは専門医の診察を受けるようにしましょう。