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足がパンパン!その原因とメカニズムとは?
夕方になると足がパンパンに張って靴がきつくなる、朝起きても足の重だるさが取れない…。多くの人が経験する「足がパンパン」という不快な症状。これは、主に足のむくみ(浮腫)が原因で起こっています。では、なぜ足はむくみやすいのでしょうか。そのメカニズムを理解しておきましょう。私たちの体内の水分は、血液やリンパ液として血管やリンパ管の中を循環し、細胞に必要な栄養素を届けたり、老廃物を回収したりしています。通常、これらの水分は、毛細血管から細胞の間に染み出したり、再び血管やリンパ管に吸収されたりして、バランスが保たれています。しかし、何らかの原因でこの水分の循環が悪くなると、細胞の間に余分な水分が溜まってしまい、それがむくみとなって現れるのです。足は、心臓から最も遠い位置にあり、重力の影響を受けやすいため、特にむくみやすい部位と言えます。足のむくみが起こる主な原因としては、まず、長時間の立ち仕事や座り仕事が挙げられます。同じ姿勢を長時間続けていると、足の筋肉のポンプ作用(筋肉が収縮・弛緩することで血液やリンパ液を心臓に戻す働き)が低下し、血液やリンパ液が足に滞留しやすくなります。また、塩分の摂りすぎもむくみの大きな原因です。体内の塩分濃度が高くなると、それを薄めようとして体が水分を溜め込みやすくなります。運動不足も、筋力低下や血行不良を招き、むくみを引き起こしやすくします。その他、冷え性による血行不良、睡眠不足や疲労による自律神経の乱れ、女性の場合は月経周期や妊娠に伴うホルモンバランスの変化なども、足のむくみに関与することがあります。これらの多くは一時的なもので、生活習慣の改善などで軽減することが期待できますが、中には病気が原因で足がパンパンになることもあるため、注意が必要です。