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  • 子どもの方が重症化しやすい?犬に噛まれた時の注意点

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    子どもが犬に噛まれてしまった場合、大人に比べて重症化しやすかったり、精神的なショックが大きかったりすることがあるため、特に注意深い対応が必要です。まず、子どもは体が小さいため、同じ力で噛まれたとしても、大人よりも傷が深くなったり、広範囲に及んだりする可能性があります。また、顔や首といった重要な部位を噛まれやすいという報告もあります。これらの部位は、血管や神経が集中しており、美容的な観点からも慎重な処置が求められます。子どもの皮膚は大人よりも薄くデリケートなため、細菌感染に対する抵抗力も弱い傾向があります。そのため、犬の口の中にいる細菌によって、傷口が化膿しやすかったり、感染症が広がりやすかったりします。破傷風などの感染症のリスクも、大人と同様に考慮しなければなりません。さらに、子どもは自分の症状をうまく言葉で伝えられないことがあります。痛みを我慢してしまったり、怖くて言い出せなかったりすることもあるため、保護者の方が傷の状態や子どもの様子を注意深く観察し、異常があれば速やかに医療機関に連れて行くことが重要です。そして、身体的な傷だけでなく、精神的なダメージも考慮する必要があります。犬に噛まれたという経験は、子どもにとって非常に怖い出来事であり、トラウマとなって犬に対する恐怖心(犬恐怖症)を抱いてしまうことがあります。治療の過程でも、子どもの不安な気持ちに寄り添い、安心感を与えるような関わり方が求められます。医療機関を受診する際は、小児科か、あるいは外科、整形外科、皮膚科など、傷の状態に応じて適切な診療科を選びましょう。小児科医は、子どもの全身状態を把握し、必要な処置や専門科への紹介を行ってくれます。傷の治療と並行して、破傷風ワクチンの接種状況を確認し、必要であれば追加接種を行います。また、噛んだ犬が特定できる場合は、その犬の狂犬病予防接種の状況も確認することが望ましいです。子どもの安全と心のケアを第一に考え、迅速かつ適切な対応を心がけましょう。