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  • 夏の胃腸炎いつから登園・登校できる?

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    子どもが夏の胃腸炎にかかってしまった場合、いつから保育園や幼稚園、学校に登園・登校させても良いのか、保護者の方にとっては悩ましい問題です。他の子どもへの感染を防ぐためにも、また、本人の体調を考えても、適切なタイミングを見極めることが大切です。夏の胃腸炎の原因となる細菌やウイルスは、種類によって感染力や症状の持続期間が異なります。そのため、一概に「何日休めば良い」と断言することはできません。基本的な目安としては、厚生労働省の「保育所における感染症対策ガイドライン」などを参考に、かかりつけの小児科医の指示に従うことが最も重要です。一般的に、感染性胃腸炎の場合、登園・登校の目安は、「嘔吐や下痢の症状が治まり、普段通りの食事が摂れ、全身状態が良いこと」とされています。つまり、吐き気や腹痛がなくなり、便の状態もほぼ通常に戻り、元気に遊んだり活動したりできるようになれば、登園・登校を検討しても良いでしょう。ただし、原因となる細菌やウイルスによっては、症状が治まった後も、しばらくの間、便の中にウイルスや細菌が排出され続けることがあります。そのため、登園・登校を再開した後も、しばらくは手洗いやトイレ後の処理などに注意が必要です。特に、ノロウイルスやロタウイルスといった感染力の強いウイルスの場合は、より慎重な対応が求められます。O-157などの病原性大腸菌による腸管出血性大腸菌感染症の場合は、医師が感染の恐れがないと認めるまで出席停止となります。保育園や学校によっては、独自の登園・登校基準を設けていたり、医師による登園許可証(治癒証明書)の提出を求められたりする場合があります。事前に園や学校に確認しておくことが大切です。そして何よりも、子どもの体調を最優先に考えることが重要です。症状が完全に治まり、体力が回復してから、無理のない範囲で集団生活に戻れるように配慮しましょう。焦らず、医師や園・学校とよく相談しながら、適切なタイミングを判断してください。