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足がパンパンで痛い!考えられることと対処法
足がパンパンに張るだけでなく、痛みも伴う場合、それは単なるむくみ以上の問題が起きているサインかもしれません。どのような原因が考えられ、どのように対処すれば良いのでしょうか。まず、足のパンパン感と痛みが同時に現れる原因として一般的なのは、筋肉疲労や炎症です。長時間の立ち仕事や激しい運動、慣れない靴での歩行などによって、足の筋肉に過度な負担がかかると、筋肉が炎症を起こしたり、硬くなったりして、むくみとともに痛みが生じることがあります。この場合は、安静にして足を高く上げ、冷却(アイシング)やストレッチ、マッサージなどが有効です。また、下肢静脈瘤も、足のむくみやだるさ、こむら返りとともに、進行すると鈍い痛みや皮膚炎、色素沈着などを引き起こすことがあります。これは、足の静脈の弁の機能が悪くなり、血液が逆流して滞留することで起こります。弾性ストッキングの着用や、生活習慣の改善、場合によっては手術などの治療が必要となります。深部静脈血栓症(エコノミークラス症候群)は、足の深い部分の静脈に血栓(血の塊)ができる病気で、片足の急な腫れと強い痛み、皮膚の赤み、熱感などが特徴です。この血栓が肺に飛んで肺塞栓症を引き起こすと命に関わる危険な状態ですので、疑わしい場合は直ちに医療機関を受診する必要があります。その他、蜂窩織炎(ほうかしきえん)という皮膚の細菌感染症も、足の急な腫れと赤み、熱感、強い痛みを伴います。リンパ浮腫も、進行すると皮膚が硬くなり、圧迫感や痛みを感じることがあります。また、稀ではありますが、関節リウマチや痛風といった関節の炎症性疾患が、足首や足の甲の腫れと痛みを引き起こし、それが「足がパンパンで痛い」という感覚に繋がることもあります。対処法としては、まず原因を特定することが重要です。痛みが強い場合や、急に症状が現れた場合、片足だけが異常に腫れている場合、発熱や息切れなど他の症状がある場合は、自己判断せずに速やかに整形外科や循環器内科、皮膚科など、症状に応じた医療機関を受診しましょう。