病院ナビ

未分類
  • 夏バテと胃腸炎症状の見分け方と対処

    未分類

    夏の暑い時期には、「夏バテ」による体調不良と、「夏の胃腸炎」による症状が似ているため、どちらなのか見分けがつきにくいことがあります。しかし、原因が異なれば対処法も変わってくるため、それぞれの特徴を理解しておくことが大切です。まず、夏バテは、高温多湿な環境や、室内外の温度差、食生活の乱れ、睡眠不足などによって、自律神経のバランスが崩れ、体温調節機能や消化機能が低下することで起こる様々な不調の総称です。主な症状としては、全身倦怠感、疲労感、食欲不振、胃もたれ、消化不良、頭痛、めまい、立ちくらみ、集中力の低下、イライラ感などが挙げられます。発熱はあっても微熱程度で、高熱が出ることは稀です。下痢や嘔吐といった急性の消化器症状は、夏バテだけではあまり見られません。一方、夏の胃腸炎は、主に細菌やウイルスといった病原体に感染することで起こります。代表的な症状は、急な吐き気、嘔吐、下痢、腹痛、そして発熱です。症状の現れ方は、原因となる病原体の種類や感染の程度によって異なりますが、比較的急激に発症し、症状も強く出ることが多いのが特徴です。下痢は水様便であることが多く、嘔吐も頻繁に起こることがあります。見分けるポイントとしては、まず発熱の有無と程度です。高熱を伴う場合は、感染性の胃腸炎の可能性が高いと考えられます。次に、下痢や嘔吐の症状の強さです。激しい下痢や嘔吐が続く場合は、胃腸炎を疑います。また、周囲に同じような症状の人がいるかどうかも手がかりになります。食中毒やウイルス感染は、集団発生することがあります。対処法としては、夏バテの場合は、十分な休息と睡眠、バランスの取れた食事、適度な水分補給、そして体を冷やしすぎないようにすることが基本となります。胃腸炎の場合は、脱水症状を防ぐための水分と電解質の補給が最も重要で、症状が落ち着くまで消化の良いものを少量ずつ摂り、安静を保ちます。自己判断が難しい場合や、症状が強い、長引くといった場合は、必ず医療機関を受診し、医師の診察を受けるようにしましょう。