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  • りんご病の再燃とぶり返すかゆみへの対処

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    りんご病の発疹は、一度消えたように見えても、その後数週間から一ヶ月程度の間に、日光(紫外線)や入浴、運動、精神的な興奮、寒暖差といった様々な刺激によって、再び現れる(再燃する)ことがあります。この再燃時にも、かゆみを伴うことがあり、保護者の方を悩ませることがあります。なぜ再燃が起こるのか、そしてぶり返すかゆみにどう対処すれば良いのでしょうか。りんご病の発疹の再燃は、体内に残っているウイルスが再び活動的になるわけではなく、皮膚の血管の反応性が高まっているために起こると考えられています。つまり、ウイルスそのものは排除されていても、一度炎症を起こした皮膚が、外部からの刺激に対して過敏に反応しやすくなっている状態なのです。そのため、日光を浴びたり、熱いお風呂に入ったり、運動をして体温が上がったりすると、血管が拡張し、再び発疹や赤みが現れ、かゆみが生じることがあります。この再燃は、病気が悪化したわけではないので、過度に心配する必要はありません。多くの場合、数時間から数日で自然に消えていきます。ぶり返すかゆみへの対処法としては、まず、再燃の誘因となる刺激をできるだけ避けることが大切です。外出時には、日焼け止めを塗ったり、帽子や長袖を着用したりして、紫外線を防ぎましょう。入浴は、熱すぎるお湯や長湯を避け、ぬるめのお湯で短時間で済ませるようにします。激しい運動も、症状が落ち着くまでは控えた方が良いでしょう。かゆみが強い場合は、患部を冷たいタオルなどで冷やしたり、医師から処方されていればかゆみ止めの塗り薬や飲み薬を使用したりします。皮膚を清潔に保ち、保湿を心がけることも、かゆみの軽減に繋がります。再燃は、通常、数週間から一ヶ月程度で徐々に見られなくなっていきますが、もし、発疹が広範囲に広がったり、かゆみが非常に強かったり、あるいは発熱などの他の症状が現れたりした場合は、他の病気の可能性も考えられるため、念のため医療機関を受診するようにしましょう。