溶連菌発疹が出た時の登園・登校停止期間
溶連菌感染症は、発疹を伴う場合(猩紅熱)も含め、感染力の強い病気です。そのため、お子さんが溶連菌感染症と診断された場合、周囲への感染拡大を防ぐために、一定期間、保育園や幼稚園、学校を休む必要があります。この出席停止期間については、学校保健安全法で定められています。学校保健安全法では、溶連菌感染症は「第三種の感染症(その他の感染症)」に分類され、その出席停止期間の基準は、「抗菌薬による治療開始後24時間を経過し、全身状態が良好になるまで」とされています。つまり、医師の診断のもと、適切な抗菌薬による治療を開始し、その治療開始から丸1日(24時間)が経過し、かつ、熱が下がり、喉の痛みや発疹などの症状が改善し、元気が戻っていれば、登園・登校が可能になるということです。ただし、これはあくまで一般的な基準であり、最終的な登園・登校の許可は、診察した医師の判断によります。症状の回復状況や、合併症の有無などを考慮して、医師が登園・登校の可否を判断します。そのため、医療機関を受診した際に、いつから登園・登校が可能になるのか、治癒証明書や登園許可書が必要かどうかなどを、必ず確認するようにしましょう。自宅療養期間中は、他の人への感染を防ぐために、以下の点に注意が必要です。* できるだけ他の兄弟姉妹や家族との密な接触を避ける。 * 咳やくしゃみが出る場合は、マスクを着用する(可能な年齢であれば)。 * 使用したティッシュはすぐにゴミ箱に捨てる。 * タオルや食器の共用を避ける。 * こまめな手洗い、うがいを徹底する。 これらの感染予防策をしっかりと行い、医師の指示に従って適切な期間休養することで、本人の早期回復と、周囲への感染拡大防止の両立を目指しましょう。