関節リウマチの治療薬の中には、ジェネリック医薬品(後発医薬品)が存在するものがあります。ジェネリック医薬品は、先発医薬品(新薬)の特許が切れた後に、他の製薬会社が同じ有効成分で製造・販売する医薬品のことです。開発費用が抑えられているため、一般的に先発医薬品よりも薬価が安く設定されています。そのため、リウマチ治療においてジェネリック医薬品を選択することで、薬剤費を軽減できる可能性があります。例えば、リウマチ治療の基本的な薬剤であるメトトレキサートや、一部の非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)には、ジェネリック医薬品が存在します。これらの薬剤をジェネリック医薬品に切り替えることで、月々の薬剤費をある程度抑えることができるでしょう。しかし、注意点もあります。まず、全ての先発医薬品にジェネリック医薬品が存在するわけではありません。特に、生物学的製剤やJAK阻害薬といった比較的新しい高価な薬剤には、まだジェネリック医薬品が存在しないものがほとんどです(バイオシミラーと呼ばれる後続品は一部出てきていますが、薬価はそれほど安くならない場合もあります)。また、ジェネリック医薬品は、有効成分は先発医薬品と同じですが、添加物や製造方法が異なる場合があります。そのため、まれに先発医薬品とは効果の現れ方や副作用の出方が異なる可能性も指摘されています。ただし、ジェネリック医薬品は、国が先発医薬品と同等の品質、有効性、安全性を確認した上で承認されているため、基本的には安心して使用できるものと考えられています。ジェネリック医薬品への切り替えを希望する場合は、必ず医師や薬剤師に相談しましょう。医師は、患者さんの状態や治療経過を考慮し、切り替えの可否や注意点についてアドバイスしてくれます。薬剤費の負担を軽減するための一つの選択肢として、ジェネリック医薬品について正しく理解し、専門家と相談しながら検討することが大切です。
リウマチ治療費ジェネリック医薬品で安くなる?