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2025年10月
  • 夏の胃腸炎下痢や嘔吐への対処法

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    夏に胃腸炎にかかり、下痢や嘔吐といったつらい症状が現れた場合、どのように対処すれば良いのでしょうか。適切な対処を行うことで、症状の悪化を防ぎ、脱水症状を予防し、早期の回復を目指すことができます。まず最も重要なのは、水分と電解質(塩分やカリウムなど)の補給です。下痢や嘔吐によって、体内の水分だけでなく、電解質も大量に失われてしまいます。これらが不足すると脱水症状を引き起こし、重症化すると命に関わることもあるため、こまめな水分補給が不可欠です。飲むものとしては、経口補水液(ORS)が最も適しています。経口補水液は、水分と電解質が体に吸収されやすいようにバランス良く配合されています。もし手元にない場合は、スポーツドリンクを薄めたり、湯冷ましに少量の食塩と砂糖を溶かしたものでも代用できます。ただし、ジュースや炭酸飲料、コーヒーなどは、糖分が多かったり、利尿作用があったりするため避けましょう。水分は、一度にたくさん飲むのではなく、少量ずつ、頻繁に摂取するのがポイントです。嘔吐がある場合は、吐き気が落ち着いてから、スプーン一杯程度の少量から試し、徐々に量を増やしていくようにします。次に、食事についてです。下痢や嘔吐がある間は、無理に食べる必要はありません。症状が落ち着いてきたら、消化の良い、胃腸に優しいものから少しずつ始めましょう。おかゆやうどん、すりおろしたリンゴ、バナナ、野菜スープなどがおすすめです。脂っこいものや刺激物、乳製品、食物繊維の多いものは、症状が悪化する可能性があるため避けましょう。そして、安静にすることも大切です。下痢や嘔吐は体力を消耗します。無理をせず、できるだけ横になって体を休めましょう。自己判断で下痢止めを服用するのは、原因となっている細菌やウイルスを体内に留めてしまう可能性があるため、基本的には避けるべきです。ただし、症状が非常に強い場合や、医師から処方された場合は指示に従いましょう。もし、水分も全く摂れない、ぐったりしている、尿の量が極端に少ない、血便が出る、高熱が続くといった場合は、速やかに医療機関を受診してください。