蕁麻疹の症状が現れ、その原因として肝臓の不調が疑われる場合、あるいはアルコールとの関連が考えられる場合、どの診療科を受診すれば良いのでしょうか。適切な診療科を選ぶことは、正確な診断と効果的な治療への第一歩となります。まず、皮膚に現れている蕁麻疹の症状そのものに対しては、皮膚科が専門となります。皮膚科医は、蕁麻疹の見た目や経過、かゆみの程度などを診察し、抗ヒスタミン薬の内服薬や塗り薬などを処方して、まずはつらい症状を和らげるための治療を行います。そして、問診を通じて、蕁麻疹の原因を探っていきます。その中で、肝機能障害やアルコールの影響が疑われる場合には、内科的な検査や治療が必要となるため、内科や消化器内科、あるいは肝臓内科といった専門科への受診を勧められることがあります。これらの内科系の診療科では、血液検査で肝機能(AST、ALT、γ-GTP、ビリルビンなど)や、ウイルス性肝炎マーカーなどを調べ、必要に応じて腹部超音波(エコー)検査やCT検査といった画像検査を行い、肝臓の状態を詳しく評価します。もし、肝機能障害が見つかれば、その原因疾患(アルコール性肝障害、ウイルス性肝炎、脂肪肝など)に対する治療が開始されます。肝臓の治療を進めることで、結果として蕁麻疹の症状も改善していくことが期待できます。また、アルコール依存症が背景にある場合は、専門の医療機関(精神科など)での治療が必要となることもあります。蕁麻疹の原因は多岐にわたるため、自己判断は禁物です。まずは皮膚科を受診し、医師の診察を受け、その指示に従って必要な検査や治療を進めていくのが良いでしょう。特に、蕁麻疹が長期間続く場合や、繰り返し起こる場合、あるいは全身倦怠感や黄疸といった他の症状も伴う場合は、内臓疾患の可能性も考慮し、早めに医療機関に相談することが大切です。
肝臓が原因の蕁麻疹何科を受診すべき?