-
めまい日記で原因究明何科受診の判断材料にも
起床時のめまいが続く場合、その原因を特定し、適切な治療を受けるためには、医師に自分の症状を正確に伝えることが非常に重要です。しかし、いざ診察となると、いつ、どんなめまいが、どのくらいの時間続いたのか、など、詳しく思い出せないことも少なくありません。そこでおすすめなのが、「めまい日記」をつけることです。めまい日記は、めまいの症状や状況を記録しておくことで、原因究明の手がかりとなるだけでなく、何科を受診すべきかの判断材料にもなり、医師にとっても貴重な情報源となります。めまい日記に記録しておくと良い項目としては、まずめまいが起こった日時です。いつ、どのような状況で(起床時、頭を動かした時、立ち上がった時など)めまいが起こったのかを具体的に記録します。次に、めまいの種類と特徴です。自分や周囲がグルグル回る感じ(回転性めまい)か、フワフワと浮いているような感じ(浮動性めまい)か、気が遠くなるような感じか、などをできるだけ詳しく記述します。また、めまいの持続時間も重要な情報です。数秒で治まったのか、数分続いたのか、あるいはもっと長く続いたのかを記録しましょう。さらに、めまいに伴う症状も記録します。耳鳴り、難聴、耳閉感、頭痛、吐き気、嘔吐、手足のしびれ、ろれつが回らない、動悸、息切れ、不安感など、めまいと同時に現れた症状を全て書き出します。そして、めまいが起こる前に何をしていたか、めまいを軽くするために何かしたか(安静にした、薬を飲んだなど)、その効果はどうだったかなども記録しておくと役立ちます。その他、その日の体調や睡眠時間、食事内容、ストレスの状況なども、関連情報として記録しておくと良いでしょう。このめまい日記を数日間、あるいは数週間つけることで、めまいのパターンや傾向が見えてくることがあります。そして、この記録を持参して医療機関を受診すれば、医師はより的確な診断を下しやすくなり、適切な治療へとつながる可能性が高まります。