咳が止まらない時肺炎以外の病気も考慮

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咳が止まらないという症状は、肺炎の代表的なサインの一つですが、必ずしも肺炎だけが原因とは限りません。咳が長引く場合には、肺炎以外の様々な病気の可能性も考慮し、適切な診断を受けることが重要です。ここでは、長引く咳の原因となる肺炎以外の主な病気をいくつかご紹介します。まず、気管支炎です。気管支に炎症が起こる病気で、風邪の後に発症することが多く、咳や痰が主な症状です。肺炎ほど重篤になることは少ないですが、咳が長引くことがあります。次に、咳喘息(せきぜんそく)や気管支喘息です。これらは、気道が過敏になり、様々な刺激(ホコリ、タバコの煙、冷気、アレルゲンなど)によって気道が狭くなり、咳発作を引き起こす病気です。特に夜間や早朝に咳が悪化したり、ゼーゼー、ヒューヒューといった喘鳴を伴ったりすることがあります。また、アトピー咳嗽(がいそう)も、アレルギー体質の人に起こりやすい、乾いた咳が長期間続く病気です。喉のイガイガ感を伴うことが多いと言われています。鼻の病気が原因で咳が長引くこともあります。副鼻腔炎(蓄膿症)やアレルギー性鼻炎では、鼻水が喉の奥に流れ込む「後鼻漏(こうびろう)」が刺激となり、咳を引き起こすことがあります。痰が絡んだような咳や、就寝時や起床時に咳が出やすいのが特徴です。逆流性食道炎も、意外な咳の原因となることがあります。胃酸が食道に逆流することで、食道の粘膜を刺激したり、気管に入り込んだりして、咳を引き起こします。胸焼けや呑酸(酸っぱいものが上がってくる感じ)といった症状を伴うことが多いですが、咳だけが症状として現れることもあります。その他、稀なケースとしては、肺がんや結核、間質性肺炎といった重篤な肺の病気、あるいは心不全や、薬剤性咳嗽(特定の薬の副作用)なども、長引く咳の原因となり得ます。これらの病気は、それぞれ治療法が異なります。咳が止まらない場合は、自己判断せずに医療機関を受診し、原因を特定することが大切です。